目次
はじめに
幼少期にピアノを習っていて、また再開する人は大勢います。
今回は、その際に立ちはだかる「壁」とその「打開策」を考えていきたいと思います。
「壁」と「打開策」
ピアノを再開しようと思っても、なかなかハードルが高い面も。困難な部分と、その解決策を具体的にあげて、考えていきたいと思います。
何から始めたらいいか
幼少期にピアノを習っていた時には、先生がオススメした教材や楽譜集を使っていわば「半自動的に」ピアノが上達できる道筋を進むことができていたと思います。
しかし、大人になって再開する時には、自分で上達する方法を選択しなくてはいけません。
- 独学でやるか習いに行くか
- どんなペースで練習すればいいか
- どの教材を使えばいいのか
- ジャンルはクラシックでいいのか
、、、などなど
再開にあたっては、上記のような悩みが出てくることかと思います。
あれこれ悩んでも自分にあったカリキュラムが分からなければ、以下のような2つの方法を試してみましょう。
1つ目は『体験レッスンを受ける』ことです。
先生に状況を話して相談してみると、あらかたの今後の道筋を示してくれると思います。
ただ、体験レッスンを受けると入会を勧められるのが何となく気がひける方もいるかと思います。
そんな場合は2つ目の方法です。
『とにかく楽譜や教材を買ってがむしゃらに練習してみる』です。
子供の頃にレッスンで弾いていた曲が一番いいと思います。
数日触れていると、小さい頃の感覚が少し蘇ってくるでしょう。そして少し楽しくなる気がします。そういった小さな気づきをきっかけに、弾きたい曲とか、上達させたいテクニックなどが、思い浮かんでくると思いますよ。
そして、新たなステップとして次にあげるような悩みにぶち当たることが多いですね。
譜読みが遅い
思い通りに楽譜が読めなくてつらい、、、なんて経験はないでしょうか。
ブランクがあると昔はスラスラ読めていた楽譜が、何となく時間がかかってしまうと感じる方は多いようです。
特に練習時間が限られている社会人にとって、譜読みは時間との勝負といっても過言ではありません。指を動かす練習まで行き着かなくては、勿体無いですもんね。
そんな時は、焦らず大人ならではのひと工夫をしてみましょう。それは曲の分析です。
右手だけ、左手だけを指の動きとともによーく研究してみるのです。
最初は指番号を全て楽譜に書き込んでもいいと思います。
すると意外と繰り返しが多いはずです。よく楽譜を見てみると、似たようなメロディや指使いも出てくるので、それを見つけるだけでも効率的に譜読みを進めることができ、練習が結果的に進むでしょう!
指が動かない
早いパッセージを弾く時は、指が思い通りに動かないことも多いでしょう。
「昔は弾けてたのに全然リズム通りに指が動いてくれない」なんてことがあるかもしれません。
特に薬指と小指は普段つかわない指なので、なかなか言うことを聞かないはずです。
そういった時は、遅いテンポで片手ずつ練習するのが基本ですが、あまり楽しくなくてモチベーションが続かない場合もあると思います。
そんな時は、少し遊びも混ぜてみましょう。例えばスタッカートで跳ねてみたり、リズムをスイングさせたりしてアレンジして遊びます。指の筋肉をほぐしたり鍛える効果がありますね。やりすぎは禁物ですが、指の感覚を取り戻すにはいい練習だと思います。
指が動かない時は、指の練習曲を並行して行うことが一番効果があります。
「ハノン」は昔から代表的な指の訓練には最適と言われて、初心者からプロまで愛用していますよね。また、「バイエル」を持っている方は、曲が短いので指のウォーミングアップとして利用もできますよ!
最後に
私も、何を隠そう幼少期にピアノを弾いていた再開組です。
再開にあたっては、色々と思い通りにいかず苦労しましたが、それを乗り越えて、今では自分にあった練習や表現方法を手に入れることができてきました。
幼少期に習っていた方は、指に演奏した記憶が残っているものです。ですので、全くの初心者と違って、その感覚を取り戻せさえすれば、上達のスピードは速いです。
苦労の先に見える楽しさを想像して、まずは数ヶ月コツコツ練習してみましょう!すると何か取り戻しきている感覚がきっと生まれることでしょう!