電子キーボードでピアノの練習はできるのか!?キーボードでもできることとできないこと

目次

はじめに

ピアノを始めたいと思って、ピアノを購入しようと思い立ったが、大きさや値段の問題でどうしても購入を断念することもあると思います。

そんな時、簡易な電子キーボードでもピアノが弾けるのかどうか気になるのではないでしょうか。

結論から申し上げると、ピアノを始めて間もない頃であれば、キーボードでピアノの練習はある程度可能です。しかし、できることには限りがあり、できることとできないことがあります。

今回はキーボードでピアノを練習しようと思った時にできることとできないことを挙げてみようかとおもいます。

できること

キーボードの鍵盤の並び方は、ピアノと同じですので、これを利用して練習することが可能です。

指の動かし方の練習

ピアノを弾くときは、当然ながら指使いが重要になってきます。ですので、この指遣いを練習するために、キーボードを使うことが可能です。

音があっているのかを確認しながら指の動かし方を練習することができます。

手のフォームを整える

手のフォームはピアノを弾く上では重要です。これは実際に鍵盤を触って指を動かしてみないとわからない感覚になります。

指の関節や腕などの正しい動かし方を、実際の鍵盤を使って確認し整えていくことができます。

鍵盤に慣れること

やはり実際に鍵盤に触れて音を出してみないと、例えば黒鍵の出っ張りや鍵盤ごとの幅の、指を伝わってくる微妙な感覚はわからないでしょう。

ピアノを演奏する際には、指の鍵盤に触れる感触からの情報に慣れて操る必要があります。

そういった意味では、鍵盤に慣れるためにキーボードを使うのは全然ありです。

できないこと

ピアノにはあって、キーボードにはない機能がある場合があります。そういった部分では絶対にできないこともあります。

鍵盤タッチが全然違う

ピアノに比べてキーボードは打鍵するときの力が軽くても音がなります。

逆にこれが、なかなか厄介で、一度軽いタッチに慣れてしまうと、タッチの重いピアノに弾き変えた時に指が疲れてしまったりします。

また、早く弾いたり、大きな音を出すこともできなくなっている場合もあります。打鍵の重さを変化させる機能はキーボードに備わっていないので、この訓練はキーボードでできません。

さらに、ピアノでは微妙な強弱をつけられますが、キーボードはそこまで充実していません。音の強弱をつけることができづらいのもデメリットです。こういった表現をキーボードではできづらいと考えた方が良いです。

鍵数の問題

鍵盤の数(鍵盤)の数が違います。ピアノは通常88鍵ですが、キーボードはそれ以下のものがほとんどです。

ピアノを始めたばかりであれば、すごく高い音や低い音を鳴らす曲を弾くことはまずないと思うので、気にする必要がありませんが、だんだん難しい曲に進むに従って、こういった音も出てきますので、どうしても弾くことができない曲も出てきてしまいます。

ペダルがない

キーボードには通常ペダルが付いていません。最初はペダルのない曲を中心に練習すれば良いですが、どうしてもペダルを使わないと弾けない曲がたくさんあるので気をつけなければいけません。

キーボードでも、一番よく使う音を伸ばすペダル(サステインペダル、ダンパーペダル)を別途、外付けできる機種も増えてきましたので、買って付けることで解決できる問題ではあります。

※ちなみにソフトペダル、シフトペダル、ソステヌートペダルの類の機能を別でつけられるキーボードはあまり見たことがありません。この機能を使うのは、ピアノ曲の中でも稀なので最初は考える必要もないかもしれませんね。

最後に

今回は、キーボードでできることと、できないことを考えていきました。

こういったことを加味して、最初はキーボードの購入を検討してみましょう。

また、機能的には中間という感じで「電子ピアノ」を購入するという選択肢もありますね。

購入の際に注意点としては、キーボードの音色の中に「ピアノ音」がちゃんと入っているかどうかです。特に、シンセサイザー系のキーボードにはピアノ音を内蔵していない機種もあるので注意しましょう。意外なところに落とし穴があります。

個人的には、趣味で始めるのであれば、最初はキーボードで練習して、本格的に弾けるようになってきたらピアノを購入することを検討してみてはどうかと考えます。

とはいえピアノのタッチは独特なので、キーボードのタッチでずっと慣れてしまうと、ピアノに買い替えた時に弾ける曲も弾けなくなる恐れがあります。

ただ、そういったことを事前に回避したい方でも、最初はキーボードで練習して(ピアノの重いタッチを想像しながら)、少し弾けるようになってきたタイミングで本格的に買い替えを検討するという方が後々失敗しない気がします。

なぜなら、ピアノでもピンからキリまであるので、最初はいい音だと思っていた機種でも、後々にあまり満足できないこともあるからです。

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