ピアノを弾くときの基礎の基礎!腕から肩、背中や顔、手のフォーム、指の使い方について

目次

はじめに

ピアノを弾くときに、正しい指の使い方と手のフォームがあります。それが崩れてしまうと、速い曲を弾く時に指がついていかなくなったり、長く弾き続けると腱鞘炎になってしまう危険性もありますので、意外と重要です。

正しいフォームを知ろう

さて、それでは正しいフォームとはどういった形かを解説していきたいと思います。

腕から肩、背中や顔

まず、肘がおよそ90度に曲がる程度で、椅子の高さを合わせましょう。肘から手首が水平になる高さがいいです。

また、ピアノから自分までの距離は、だいたい拳1.5~2個ぶんと言われています。座る椅子の距離も意識しましょう。

腕に力を入れてしまうのことがありますが、これでは筋肉が固まってしまい、腱鞘炎や指の疲労に繋がったり、うまく指を操作できなくなってしまいます。弾く前に一旦肩を大きく上げて、「ストン」と力を抜いて肩を落としてください。これで脱力完了です。

また、脇はあまり開けずに、少し締めて弾きましょう。

そして、肩から背中にかけては、猫背にならないように背筋を伸ばして弾きます。猫背で弾き続けると、肩や首に負担がかかりますし、長時間同じ姿勢でいるので血行が悪くなり健康にもよくありません。

頭のてっぺんをヒモで上から引っ張られているようなイメージで、背筋を伸ばし、顎を少し引いてください。

手のフォーム

力を抜いて、ふわっと空気の入ったやわらかいボールを包み込むような感じで力を抜いて指を自然に鍵盤に置きましょう。

力が入ってない状態だと、自然に丸みを帯びたフォームになるかと思います。

逆に力が入っていると指が変に伸びたり、逆に角張ってしまっていると思いますので、そういう時は一度鍵盤から指を離して、腕を下にだらりと垂らして脱力して「リセット」しましょう。

そして再び腕をゆっくり持ち上げて、幽霊のような手で鍵盤にそっと指を置いてあげます。やわらかいボールを包んでいるような形になっていれば完璧です!

指の使い方

鍵盤を押さえる指の場所は、指の腹と指先のちょうど真ん中あたりです。指を立てすぎると、爪が鍵盤にあたって、「カタカタ」と音が出るのと、強弱の微妙な調整がしづらくなってしまいます。

稀に指が伸びた状態で、第一関節のあたりで弾く人もいますが、これは手がとても大きい方で、指が余っている場合に限り、こういった奏法に結果的になってしまったという感じかなあと思います。(羨ましい悩みです)

外国の方に多いように思いますが、日本人のたいていの方は、そこまで大きな手の持ち主ではないと思いますので、基本的には「指の腹と指先のちょうど真ん中あたり」で弾くことを最初は心がけましょう!

最後に

フォームは一度変な癖がついてしまうと、なかなか元に戻すことができません。弾き始める早い段階で正しい形を身体に覚え込みましょう。

基本的には変な力が入らないように脱力して弾くのがコツです。たくさん弾き続けるには、こういったところにも気をつけましょうね!

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