初めてバンドでピアノやキーボードを弾くときはどうしたらいいの!?意外と誰も教えてくれない初心者キーボーディストのためのバンド作法

はじめに

『「バンドやろーぜ!」というお誘いがあって、ある日突然バンドデビューしました。』

なんてことが、ピアノを弾き始めてまだ間もない方でも結構あるようです!

しかし、一人で弾くときと違って意外とバンドでの作法は違うことが多いのです。しかも誰かが積極的に教えてくれることはないので、これこそ独学で探り探りでやっていくしかないんです。

色々と悩むことは多く、例えば、、、

楽譜は?・・

楽器は?・・

セッティングは?・・

リハーサルは?・・

本番は?・・

と色々とわからないことがたくさんあって、戸惑うことが多いと思います。

何を隠そう私も最初はテンションでバンドやセッションに参加し始めた結果、右も左も分からず苦労をした一人です。

バンドやセッションは一人で弾くときとは違ういろんなことを考えなければいけません。他の楽器と合わせる場合にも、スタジオに入ったらいくつか暗黙の了解での作法のようなものが存在するので、今回はその辺も少し掘り下げられたらいいなと思います。

準備

スタジオで他の楽器と合わせるまでに個人練習で準備をしますが、そのときに気をつけたいことを考えていきましょう。

楽譜

親切なバンマス(バンドマスター=バンドのリーダー)であれば、バンドスコア(=楽譜)をコピーして渡してくれますが、コードだけの楽譜や、最悪音源だけを渡されて、「練習までに仕上げといて」という場合があります。

楽譜がない場合は、最悪自分で買ってきたりして用意しなければいけません。なければ耳コピしてつくるしかないです!

まずは、楽譜が提供されるのか、どんな楽譜なのか、耳コピが必要なのかを、バンマスに確認することをお勧めします。

楽器

自分の楽器が持ち運びできるタイプであれば良いのですが、アコースティックピアノや電子ピアノでは、持ち運びができませんよね。

その場合は、スタジオ練習や本番のライブハウスで置いてあるピアノやキーボードを使うことになります。

また、稀にスタジオのキーボードの予約が必要だったり、ライブハウスに鍵盤楽器がない場合があります。

まずは、スタジオやライブハウスに鍵盤楽器があるかどうかを確かめましょう。

ホームページを確認すれば、機種など確認することができる場合が多いです。

貸し出しのためのオプション料金などがかかる場合が多いので、あらかじめバンマスに貸出や料金について相談しておきましょう。

音色

ピアノだけの音色だけで弾ける曲だけであれば、最悪問題ないのですが、エレピやクラビ、オルガンやシンセ、もしくはストリングスやパッドなどの音色を求められる場合があります。

こういった音色をあらかじめ音源を聴いて、自分の弾いている鍵盤の音で近しい音色がないか調べて個人練習に取り掛かります。調べておかなくては、練習や本番で、お目当の音色がなくあたふたしてしまいます。

ボーカルの人がバンマスの場合が比較的多いかと思いますが、鍵盤楽器のことをあまり知らない人だと、この辺りは、自分の責任で準備をしておかなくては誰も教えてくれません。

ギターやドラムやベースは、だいたい音色が決まっているので、スタジオ練習に入ったときに、その辺り気にせず、すぐに練習が始まることが多いので、最初の準備は万端で臨むのがいいと思います。

どのような名前の音色なのかを確認しておきましょう。

また、スタジオや本番で使う機種を事前にわかるならば、音色を調べておくといいと思います。

キーボードメーカーのサイトやユーチューブなどを駆使して検索しましょう。

ここは本番に向けて、指の練習と同じくらい重要なポイントの一つです。

スタジオ練習

スタジオでの作法が最初に緊張するポイントです。他の楽器の人で鍵盤をよく知っている人がいれば、手伝ってくれますが、ほとんど誰も手伝ってくれませんので、流れを押さえておくに越したことはありません。

楽器のセッティング

スタジオは前の人が終わると入れ替わりで入るのですが、楽器のセッティングはパートごと各自で行います。

セッティングがもたつくと、練習時間が短くなるのでこの時間が結構せわしなく、みんな必死で手伝ってくれません。時間でいうと長くても10分~15分くらいではないでしょうか。この間に、もし備え付けの鍵盤がない場合は、鍵盤もろもろ用意して音出しして音色確認などが必要です。

楽器はアコースティックでないことがほとんどだと思います。

電子鍵盤の場合は、シールドというケーブルを刺さなくては音は出ません。

シールドは事前に用意されている場合もありますが、稀にスタッフに声をかけないと用意してくれない場合もありますので注意してください。

また、必ず「電源をオフにした状態かつボリュームをゼロにした状態」で接続してください!

接続する場所など、親切にマニュアルなどで書いてあるスタジオもありますが、作法がわからない場合は、お店の人にセッティングしてもらいましょう。(変につなぐと音が出ないばかりか、時間を食ったり、最悪機材を壊してしまいかねない事態にもなります。)

また、ピアノ音色を使う人は「ダンパーペダル」、オルガン音色を使うときは「ボリュームペダル」も別になっていることが多いので、忘れずにお店のスタッフに声をかけて用意してもらうようにしてください。

電源の入れ方

電源を入れる前に、注意しておきたいことがあります。

まず、必ず「ボリュームをゼロにした状態で」電源を入れましょう。

ボリュームを絞らないとセッティング状況によっては、大きな音がいきなり出てしまう場合があります。

アンプやミキサーにつないでいる場合は、その機材のレベルもゼロになっているか確認しておきましょう。

電源を入れたら、アンプやミキサーのボリュームをあげます。半分より少し上くらいでいいと思います。音を出し聴きながら、キーボードのボリュームをあげていきます。

※ちなみに、後片付けの場合はこの方法の逆の手順で立ち下げます。

練習開始

さてメンバー全員のセッティングが終わったら、練習が始まります。

初顔合わせだと、だいたい、音のバランス確認で、一度一曲通してみてから、細かいチェックをしていく形が多いかなと思います。

テンポに合わせるのが大変

私が最初にバンド練習をしたときは、自宅で練習している時よりも、テンポやノリについていくのに必死で、あっという間という感覚でした。

テンポに合わせて弾くというのが結構重要だということに気づくと思います。

一瞬の気持ちの迷いやミスでもたついて、あっという間にみんなに置いていかれる感覚がありますね。

もし、自分の音がよくわからなくなったら、リズムを細かくだすよりかは、重要な部分だけの音のタイミングを狙って合わせるように心がけるといいと思います。

音のバランスが悪い

また、よくあるのですが、他の楽器との音のバランスが悪くて、早くなってしまったりすることもあります。

あまりにも自分の音が小さかったり、大きかったりして、きこえづらい場合は、自分のボリュームをいじるか、返す音を少し微調整したりして、やりながら聞き心地のよい環境に整えると良いと思います。

ライブ当日

ライブ当日は、スタジオと同じ流れで準備をしますが、セッティングの方法などは、事前にバンマスやお店の人と軽く確認しておきましょう。

なぜなら、鍵盤楽器を使わないバンドと対バンをする場合などは、ステージ上に鍵盤楽器を入れたり出したりする場合が多く、本番前後で結構やることがたくさんあります。

リハーサル

リハーサルでは、音のバランスなどをバンドメンバーとお店のPAさんの間で調整していきます。

お店のPAさんは、お客さんや、バンドに返す音量などを調整してくれます。

音のチェックは基本的にスタジオで練習したときと同じ流れで進みますが、全体的にどう聞こえるかを調整するのはPAさんがやるので、ここが違うところだと思います。

ここで、遠慮すると失敗します。

最初の段階で、「キーボードさん音出してください」とPAさんから声がかかると思うので、その時に自分の音がちゃんと自分に聞こえているか(返っているか)をよく見極めて、違和感があったら率直にPAさんに伝えましょう。

また、全員で音を出した時に自分の音が大きいか小さいかをよく見極めて、これも率直に伝えましょう。

本番

あらかたやってきていると思うので本番は楽しむことが一番重要ですが、緊張しすぎて周りの音が聞こえなくなることが多いです。

そんなときはだいたい音を大きく出しすぎることが多いです。

自分の音が聞こえないと勘違いしてボリュームを大きくしてしまう場合もあります。

あとで録画したりしたものを聞くと、鍵盤だけ爆音になっていて「あー」と悔しい思いをすることもあるので、演奏中も極力焦らず、とりあえず冷静になりましょう。

もし、まったく自分の音が聞こえないときは、曲の合間などに他のメンバーに助けを求め、PAさんやお店のスタッフさんに取り次いでもらうのが一番いい方法です。

あとはとにかく、ミスしても涼しい顔をすると良いと思います。

聴いている人は、初めて聞くのでミスしたかどうかさほど気にしない場合が多いです。

また要所以外で飛んだときは、弾きすぎず、一旦「弾かないで」冷静になり、「弾けるところから」弾くのが一番良いと思います。

最後に

ピアノを一人で練習をしていて、ある日突然バンドデビューが決まった時に、気をつけたいポイントを、ざっとまとめていきました。

とりあえず、わからないことがあったら先回りしてわかりそうな人に聞いていくことが重要かなあと思います。

こういったことを事前に知っていれば、お守りになります。全部完璧にやろうと考えず、少し心に留めつつ、時に失敗も楽しみながら、良いバンドライフを送ってください!