
今回は、コードの「転回形」についてお話ししていきたいと思います。
目次
前々回のおさらい
「ドレミファソラシド」に対応する英語が「CDEFGAB」と理解すれば良いということをお話ししていったと思います。
C=ド、D=レ、E=ミ、F=ファ、G=ソ、A=ラ、B=シ
この音が基本となります。『ルート音』と言います。
ざーっくり言うと、「ルート音」の上にそれぞれ1つ飛ばしで音を重ねていきます。
Cなら「ド・ミ・ソ」、
Fなら「ファ・ラ・ド」、
Gなら「ソ・シ・レ」です。
これが「基本形」です。
「転回形」とは
さて、このコードの重ね方を変えてみましょう。
Cなら「ミ・ソ・ド」
Fなら「ラ・ド・ファ」
Gなら「シ・レ・ソ」
これが「転回形」です。
、、、
さらに変えてみましょう。
Cなら「ソ・ド・ミ」
Fなら「ド・ファ・ラ」
Gなら「レ・ソ・シ」
これも「転回形」です。
※「基本形」に対して「転回形」と言います。
マイナーコードの転回形
前回お話しした「マイナーコード」も同じように転回形にすることができます。
例えば、
Cm=「ド・♭ミ・ソ」でしたね。
このコードの重ね方を変えてみましょう。
「♭ミ・ソ・ド」
「ソ・ド・♭ミ」
メジャーコードと同じく2パターンできると思います。
この2つがマイナーコードの転回形です。
「転回形」を使う意味
「転回形」を使う場面は、音楽的には色々とありますが、一番の使い所は『連続してコードを弾くとき』です。
コードを連続して弾くとき、少ない手の動きで弾くことができます。
例えば
C→F→G→Am
というコード進行ががあったとしましょう。
まず、「基本形」だけで弾いてみましょう。
C=「ド・ミ・ソ」
F=「ファ・ラ・ド」
G=「ソ・シ・レ」
Am=「ラ・ド・ミ」
この順に弾くと、押す場所があちこちに飛んで腕全体が少々せわしない動きになり滑らかに弾けないと思います。
、、、
これを「転回形」も織り交ぜて弾くと、以下のようにほとんど腕を動かさずに弾けます。
C=「ド・ミ・ソ」
F=「ド・ファ・ラ」
G=「シ・レ・ソ」
Am=「ド・ミ・ラ」
連続してコードが並んでいるときに、滑らかに次のコードを繋げられることがわかりますでしょうか?
最後に
転回形を覚えるとなると、パターンがたくさんあってなかなか大変です。
まずは、ご自身の弾きたい曲でコードが出てきたらどのような転回形を使えば滑らかに弾けるのかを研究して、その形を覚えてしまいましょう。
何曲か挑戦していると、同じコードが何度も出てくると思いますので、だんだん慣れて来ると思います。