インターネット上でオンラインピアノレッスンを受けるには2種類の方法があります。
「リアルタイムレッスン」と「オンデマンドレッスン」です。
今日は、「リアルタイムレッスン」の時の③メリット・デメリットについて話したいと思います。
目次
メリット
- 慣れた家の環境でリラックスして受けることができる
何と言っても自宅でレッスンを受けられる安心感があります。
- 移動時間や場所の制限が減るためスケジュールが合わせられやすい
移動時間や場所の制限が減る(節約できる)のも忙しい現代の需要にあった一つのレッスン形態であると思います。スケジュールさえ合えば朝早くから夜遅くまで受講可能の先生や、短時間のレッスンを週に複数回受講できる先生など受講のバリエーションが増えたと思います。お子さんのレッスンであれば送り迎えが不要ですし、先生とのレッスン風景を家事をしながら見守ることができます。
- 録画すれば何回も復習することができる
対面レッスンで「録画して復習する」という考え方はこれまでなかったと思います。オンライン環境ならこれが簡単にできます。
- 対面よりも手元が見えやすい
真上から動画を共有してくれるレッスンでは、先生の演奏を疑似体験できます。オンラインならではですね。ピアノが自分と先生のところに一台ずつ置いてあるというスタイルになるため、先生の演奏の際に立ったり座ったりがなく、ピアノが一台の教室でレッスンをするよりも時間が短縮できます。
- 自分の慣れたピアノでレッスンが受けられる
楽器が変わるとどうしても演奏が上手くいかない方にとっては、安心してレッスンが受けられるメリットも。
デメリット
- 指摘を受けたところを一緒に確認して改善していくのが難しい
同じ鍵盤を触りながら、演奏中に同時に演奏にコメントを入れてもらいながら手や体のフォームを「あーでもないこーでもない」と試行錯誤していくスタイルができなくなります。特にお子さんのレッスンでは手や身体に直接触れて指導してもらえないので、感覚が掴みにくい場合もあります。
- カメラアングルをその都度変える必要がある
先生が演奏中に真上からのアングルを望む場合は、会話するポジションから臨機応変にカメラの距離やアングルなどを変える必要が出てきます。毎回カメラ位置を変えなくてはいけないので、大変な場合もあるでしょう。
- 先生の指の使い方や響きなどを感じ取ることが難しい
その場で聞いていないので、微妙なタッチやニュアンスが分かりづらいという欠点がどうしてもあります。指の使い方や重さの加減、腕の動作、息遣いや雰囲気、響き、音色やアーティキュレーション、音の抜け方などを感じることが難しくなります。そのため、テクニックというよりは表現を習いたい方には不向きかもしれません。
- コニュニケーションが取りづらい
リアルで対面をしている時より相手の表情や声音がわかりづらく会話がしづらいと感じることもあります。特に通信環境が悪いと、タイムラグが生じることでコミュニケーションに気を使わなければいけなくなりそうです。自分の声や演奏が先生に伝わるのが遅くなったり、ちゃんと会話ができているのか不安になる時があります。音飛びや通信切断などが発生してストレスになることも。意思の疎通をとるのにお互いに少し努力が必要なようです。
最後に
今後もオンラインピアノレッスンのサービスは増えてくるのではないかと思います。個人の先生などは試行錯誤で始めていることもあるので、生徒の側も最低限の知識を身につけて、お互いにストレスなくリラックスしながらできたらいいですね。