【ピアノ初心者】音感がないと言われ、上達とはほど遠いと思われていた方が、その後上達していった理由

目次

はじめに

音感がないと上達しない、なんて言われることがあると思います。

そんな心無い言葉でピアノの練習を諦めてしまうことも多いかもしれません。

しかし一方で、上達とは程遠いと思われていた方が、その後上達するという事例は意外とたくさんあります。ですので、音感がないからと言って、上達しないということは、ありません。

今回は、音感がないと言われようが上達する人の特徴や、上達のきっかけについて考えていきましょう。

上達する人の特徴

上達の秘訣はその人の性格や態度に潜んでいます。早速見ていきましょう。

意志の強さ

どんなに音感がなかったとしても、でも、やってみたかった。そんな気持ちが強い方は、上達することが多いでしょう。

「ピアノで一曲弾きたい」「ピアノの音色が好きだから自分でも弾いてみたい」と最初に思った気持ちをずっと温め続けられることが、上達のための秘訣となります。

どんなに決心したとしても、人の気持ちは移ろいやすくモチベーションが下がることがあります。我慢強さや意志がブレない心を持っていることが上達する人の特徴の一つです。

素直

先生から教えてもらったことを、余計なことを考えずにやってくださる方がいます。そうすると、先生が思い描くとおりに進んでいきますので、次々とスキルや知識が身についていきます。

楽器全般的に言えることですが、スポーツと同じで、理論的には分かっていても最初はすぐに素晴らしいパフォーマンスをすることはできません。

ですので、ある程度長い時間、地味な練習が必要になるので、素直に課題を吸収できることが上達の秘訣になります。

また一方で、「基礎はやりたくない」という大人の初心者の方も多いですよね。趣味でピアノを始める方がほとんどなので、それでも良いのですが、同じ曲でも弾き方で違いがでることを、実際に先生と弾き比べてみると、考え方も少し変わるかもしれません。

先生の指導を素直な気持ちで受け入れられる方は、柔軟にいろんなことを吸収できるので、早く上達することができます。

コツコツ型

あきらめずに、続けることだと思います。そのためには、最初にあまり力みすぎないことです。細々とでも、3〜5年続けていくスタンスが大切です。

大人の初心者でピアノを習いたいと思う方は、目標とする曲があることが多いです。

どんなに最終目標のハードルが高い場合も、先生は目標まで導いてくれるでしょう。しかし、いきなりその曲を弾く練習だけをするのではなく、簡単な課題曲から練習することをお勧めしてくれると思います。これは、目標の曲を弾くために手に入れなければいけない必要な知識や技術があるからです。

先走って焦ってしまう方は、こういった課題を軽視してしまう場合があり、どこかでつまづいた時にモチベーションが下がって諦めてしまう場合もあります。

コツコツ続けられる方は、こういった課題を着実にこなせるので、結果的に上達しやすいです。

グン!と上達するきっかけ

何かをきっかけにグン!と上達する場合があります。どういった事象か見ていきましょう。

イベント

「イベントをきっかけにして、やる気のでる目標を持てた」ということが意外と多いのはご存知でしょうか。

練習をコツコツしていても、誰にも聞いてもらえないとなんとなく虚しい気持ちになってくることも多いでしょう。そんな時発表会などに出て人前で演奏をした時に、褒めてもらった経験がある方は、それをきっかけに、その後の練習に精が入り、グンと上達したということがあります。

最近ではSNSに投稿して、良いコメントをもらったりしてモチベーションを維持している人もたくさんいますよね。他人からのコメントに上達の秘訣があったりもします。

指摘の重要性を気づく

例えば、最初の段階ではよく先生に「指ばかり見ないで」と指導をされることがよくあります。

この指摘について、たとえ大人であっても、初心者が、なぜそんなことを言っているのか一瞬で理解できないと思います。

指ばかり見ていると、パソコンのキーボードを打つのと同じで、指の動きを視覚的に捉えながらでしか正しく打つ(弾く)ことができないため、早く処理することができません。また、指の感触でブラインドタッチできるようになってくると、楽譜を見たり他の表現に注目することができたりと、演奏の幅が格段に上がってくるのです。

この一瞬理解できない感覚的な先生からの指摘について、「スッ」と身体で気づくことができた時に、上達が加速することが多いのです。

先生を替えた

現代では、ネットで無料でピアノを上達させるノウハウが転がっていますが、先生がいる存在は一体なんなんでしょうか。

正しい知識や技術を教えてくれることはもちろんですが、練習をただ苦行のように指導される先生がたまにいらっしゃいます。短期間にストイックにレベルを上げていきたい生徒さんにはぴったりの場合もありますが、趣味で習いたい場合、ほとんどが疲れてしまいやめてしまうでしょう。

また、指導方針が子供に教える方法と同じだと、なんとなく曲をこなして丸をもらうだけで味気なく飽きてしまう場合もあります。

先生の存在意義は、生徒さんが長くピアノに向き合って上達するための環境整備なのではないでしょうか。続ける環境を用意してくれる先生に出会うことが、大人の初心者には特に大事な要素だと思います。

独学で練習されていた方も、相性の良い先生の指導を受けることで格段に上達したというお声も聞きます。

良い先生に出会うことが、上達のきっかけになることは珍しいことではないようです。

最後に

音感はトレーニングをすることで鍛えることができます。

音感がないと言われている方は、これまで音楽にあまり触れていなかったがために、どのように音をコントロールすれば良いかわからなかったという場合が多いです。

逆説的ですが、ピアノを練習することで音感も鍛えらます。

今回は話しませんでしたが、自分なりに「楽しく」練習できる工夫ができることも、上達のコツだったりしますね。

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