目次
はじめに
だんだん長い曲に挑戦ができるようになってくると、冊子の楽譜であれば2ページでは収まらず3ページ以上というボリュームになることもしばしばです。
楽譜がページにまたがっている場合に楽譜をめくる行為は「譜めくり」と言います。
両手で演奏しているのに、楽譜はいつめくればいいのか!という素朴な疑問について今回は考えていきたいなと思います。
最近はタブレットで楽譜を表示することもあると思いますが、この場合はスワイプする行為になりますね。
極力めくらないようにする
まず、工夫次第では「譜めくらず」で済む場合もあります。
発表会などで演奏するときは極力めくらないに越したことはありません。
以下、工夫例を書きます。
- めくるべきページ以降をコピーして、譜面台に置く
- 楽譜を縮小コピーして、めくらないページ以内に切り貼り
これならば、めくらないで大丈夫ですね。
譜めくりするタイミング
上記の努力をしても、長い曲ではどうしても譜めくりしなければならないこともあります。そんなときは譜めくりをする覚悟をしましょう!
譜めくりはタイミングが大切です。
タイミングは以下の通りです。
- 左手、右手いずれかに休符が出てくるとき
- 片手で弾けるように工夫できるところで、もう片方の手で
- 左手、右手いずれか伸びる音のタイミングでペダルなどでごまかしつつ(最終手段)
なかなか神経を使いそうな作業ですね。
「譜めくりがページの切れ目ではない」問題の解決法
さて、、、しかしながらさらに新たな問題が浮上してきます!
それは、楽譜の切れ目が必ずしも上記のタイミングとは限らないということです。
困りましたね。
こういった場合はどうしたら良いのでしょうか。
先にめくるために暗譜する
ページが変わる少し前にめくれる箇所があるという場合は、先にめくってしまいます。
ですので前ページの最後の数小節は覚えておく必要がありますね。
順番はこうです↓
前のページ→先にめくる→数小節暗譜で演奏→次のページ
めくる場所に手書きで印を書き込んでおくとうっかり忘れを防止できます。
次にめくれるところまで暗譜する
前パターンとは逆で、ページが変わるところまではめくれないけど、その少し後ならめくれる場合です。
そんなときは、めくった先の数小節を覚えておいて、その後めくります。
順番はこうです↓
前のページの切れ目→数小節暗譜で演奏→めくる→次のページ
この場合も、めくる場所に手書きで印を書き込んでおくと良いでしょう。
書き込むor切り貼り
暗譜が苦手な場合は、代わりに覚えるべきところを手書きで書き込んでおくか、コピーして切り貼りしておくといいかもしれません。
楽譜を加工することに抵抗感のない方は、オススメです。
忘れてしまったときの保険としての意味合いで、少し心に余裕が出るかもしれません。
最後に
リサイタルやコンサートなどいわゆる「本気の」場では、譜めくりを専門に行なってくれる人なんてのもいます。
「譜めくリスト」さんなんて言いますね。発表中、横にいてくれて必要な時に「パッと」譜面をめくってくれます。上手い人は絶妙なタイミングでめくってくれるそうですよ。
自分の発表会の時でも、これだったら知り合いに頼むこともできますよね。
ただ、めくる行為一つ取っても、案外いろんなことに神経を使わなければいけないんです。安易な気持ちで頼まない方がいいですね。頼むときはリハーサルをきちんとやってあげたりお礼などして必ず気遣いを忘れずに!