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ピアノde『脳トレ』
最近ではテレビゲームで脳を鍛えるトレーニング、いわゆる『脳トレ』が流行っていますが、ピアノを弾くこともこの『脳トレ』と同じ効果があります。
指先を使ったり、楽譜を覚えたり、両手を使ったり、、、
とトレーニング要素は盛りだくさんです。
だんだん難しい曲を弾けるようになってくるほど、脳トレでいうと”ハードモード”をクリアできているようなイメージです。
こういった脳トレ要素もピアノを楽しむ醍醐味だと言えます。
老化防止の3つのポイント
さて、脳トレとしての要素があることはわかりましたが、次にピアノが老化防止にも効果があるということについても考えていきたいと思います。
『脳トレ』要素が老化防止につながります。具体的に見ていきましょう。
指先を使う
指先は「神経のアンテナ」と言われています。これは指先から脳に直結する神経がたくさん通っているからです。
ピアノを演奏すると、この指先をたくさん使うので、脳細胞が刺激されて脳が活性化し、脳の老化防止につながると考えられています!
先読みする
音が途切れないように楽譜を先読みして、記憶したところを演奏することになるので「短期記憶(ワーキングメモリ)」をきたえることになります。
これは一度見たものを脳が記憶し、その記憶を情報化し、その情報に従って指を動かすという、複雑な作業を一瞬で行なっているのです。
記憶のインプットとアウトプットを同時に行えるピアノは、脳の活性化にとても良いのです!
2つのことを同時に行う
『足ぶみしながら、100から順番に7を引いていく』など、2つの課題(身体をうごかす+頭をつかうなど)を同時に行うトレーニングを「二重課題」といって、脳の「前頭葉」の部分に活力を与えると考えられており、脳の老化防止に効果的といわれています。
ピアノは右手・左手が違った動きをするため、この「二重課題」をおこなっています。
さらに言うと、打鍵しながら、目は楽譜の先の部分を見ています。楽譜から「音の高さ」「リズム」「指使い」といったいくつもの情報を同時に読み取ります。そして先を追いながらも、今出している音を耳で確認します。ペダルを使う際には足も動かします。
つまり、3つ以上のことを同時に行っていますのでより難易度の高い「多重課題」を知らず知らずのうちにやっているといっていいでしょう。
こういったことから、ピアノ演奏は脳の老化防止に有効と言えます。
認知症予防について
ピアノの演奏が、認知症予防に直結するかについての解明はまだされていませんが、少なくとも「健康的な脳の維持」にとって良い作用であることは、最近の脳科学の研究で明らかにされてきました。
健康的な脳の維持にはどういった要素が良いのでしょうか。
「趣味・好奇心を持つこと」が大切
まずは、趣味・好奇心を持つこと自体が良いとされています。ピアノは上達をすることで「どんどんいろんな曲に挑戦したい!」という前向きな好奇心や探究心が生まれ続ける趣味ですので、とても良いとされます。
「好きで楽しんでいること」が大切
自分が満足して幸せを感じる度合いが高ければ高いほど、脳にとってのストレスレベルが下がります。ストレスは脳の健康にリスクを与える要因ですので、「好きで楽しんでいる」だけで、健康的な脳を維持することにつながります。
最後に
仮に認知症になってボケたとしても、楽しめる趣味としてピアノをやろうと決心される方もいます。毎日習慣にしていた趣味が老後に「生きがい」になるのです。
一日中これといってすることもなく、ただただテレビを見て過ごすというお年寄りの方もいらっしゃる一方で、たとえ歳を取っても目を輝かせながら若者に負けないくらい活き活きと楽器演奏をする方もたくさんいらっしゃいます。
どちらがいいということを一概に言うことはできませんが、少なくとも「ピアノ」は、最高の生きがいになり、人生を豊かにできる楽器だと言うことができるのではないでしょうか。
もし、何か趣味を増やしたいなと考えている方がいらっしゃったら、ぜひピアノを検討してみてくださいね。
そして、ピアノを始められた方は、ずっとピアノとともに生きていけたら最高ですね!