目次
はじめに
ピアノを始めて間もないけど、ふと「作曲」をしてみたいと思うことはありませんか?
最近ではテレビ番組で、音楽プロデューサーやシンガーソングライターが曲を作る過程のことを解説する場面もよく見かけますので、そういったきっかけで作曲に興味を持つ方も多いようです。
結論から言うと、「できます」!
「作曲をする!」という体験は、ピアノ初心者であっても間違いなくできます。
ピアノ初心者が、どんな手段で作曲をしていけば良いのかを、今日は考えていきましょう。
どうやって作曲するか
もしかしたら、頭の中でメロディが鳴っていて、それを曲にしたいと思ったかもしれません。
その頭の中で鳴っている曲を音像として抽出して残すことができたならば、それはとても素晴らしい行為です。
ですが、ちょっと待ってください!
これはピアノ初心者にとってはやはり少々ハードルが高いです。
その前にもっと簡単な方法で「作曲」という作業の感覚を掴んでいきましょう。
そして、時間をかけて、じっくりと熟成させるような感覚で徐々に自分のオリジナル曲を作っていくといいと思います。
何がなんでも1曲作ること
作曲ができる過程で必要なのは、理論でもなく、テクニックでもなく、何もわかってなくていいから、とにかく何がなんでも『1曲作ること』です。
その一番簡単な方法はズバリ「既存曲を少し変える」です。
すでにある簡単な曲のメロディに改良を加えただけでも、立派なあなたのオリジナル曲になります。
この方法ならば、簡単に『1曲』作れそうですよね。
英会話の習得で例えるならば、文法からではなくて、上手い人の言っていることを口真似しながら徐々に喋れるようになっていく感覚に似ていると思います。
既存曲を変えることは、英会話でいうところの単語を少しだけ変えて例文を作ってみる作業に近いと思います。
しかし、侮るなかれ!この方法はプロの作曲家もよく使っている手法なんですよ!
どうやって少し変えるのか
さて、どのように改良を加えていくのかを考えてみましょう。
メロディ
右手のメロディのどこか1音1音を吟味して変えてみましょう。
1個ずつ音をずらして、「あ、これはずらしてもいい響きだな」と思ったら変えてみます。
変えられそうなところは、たくさん変えてもいいし、変えなくてもいいです。
最初は、前後の音とあまり離れた音を使わないことがコツです。
音の長さ
音の長さや休みの長さは基本的に同じにしておきましょう。
音符や休符の長さを変えないのがポイントです。
どうしても他のリズムを入れたいときは、ほどほどにしましょう。
左手
左手は基本的に同じにしておきましょう。
これも、どうしても他のリズムを入れたいときは、ほどほどにしましょう。
実際に弾いてみましょう
実際にピアノで弾いてみて指遣いがうまくいかない場合は、その部分を改良して、無理なく弾けるメロディにしましょう。
せっかく作った曲をあなた自身がピアノで弾けなかったら意味ないですもんね。
※他の楽器とか歌とかDAWに打ち込んだりとかする場合は関係ないですけどね。
どんな曲が向いてるか
やり方はなんとなくわかったけれど、まず初めに1曲作るために改良を加えるための「ちょうどいい曲」とはどんな曲なんでしょうか。その条件を考えていきます。
両手で弾ける曲
ピアノ曲を作曲することを前提に考えると、右手だけの曲では少々物足りません。
ですので最低限、両手で弾ける曲がいいと思います。
比較的短い曲
あまり長い曲だと、時間がかかってしまうのでオススメしません。
16小節くらいのかなり短めの曲でいいと思います。
長い曲を1曲やるより、短い曲を何曲かやったほうが「作曲脳」が鍛えられていきます。
ハ長調の曲
最初は、#や♭の付いていない「ハ長調」の曲がオススメです。
メロディが白鍵だけで弾けることがポイントです。
自分が弾いて楽しい曲
これは必須ではないですが、自分好みの曲だとモチベーションが上がりますし、作曲した曲も気に入る確率が高いです。
具体的には
どんな曲が向いているか、例をあげます。
- こぎつね
- アルプス一万尺
- 蝶々
などなど、、、
民謡や童謡が簡単で短くてオススメです。
<こんな感じで↓>
↓↓↓
案外、簡単そうでしょ!
最後に
今回は、ピアノ初心者が作曲するとしたらどうするか、ということで今回は考えていきました。
まとめ
まとめると
- ピアノ初心者でも作曲はできる
- まずは1曲作ってみるのが大切
- 最初は既存曲のメロディを少し変えてみる
これが重要です。
次のステップ
簡単な曲のメロディ替えができてきたら、
- 長い曲を変えてみる
- 黒鍵を使った曲を変えてみる
- 左手を動かしてみる
- 和音を入れてみる
- リズムを変えてみる
- 装飾音を入れてみる
と少しずつ難易度を上げていきましょう。
そうすることで、徐々に曲作りの自由度も上がっていくとともに、本格的な作曲の感覚を手に入れていくことができます。
懸念点
「これは盗作なのでは?」と思われるかもしれませんが、曲に対するリスペクトがある限りは「オマージュ」と呼びますので盗作ではありません。
「これは編曲なのでは?」と思われるかもしれませんが、オリジナルのメロディに書き変える作業は、立派な「作曲」です。
、、、ということで、自分の作りたい曲を作るための最初の入り口は、『既存曲の研究』が重要な鍵となります。
既存曲の研究
作曲家と呼ばれる人たちは、耳コピや編曲などを含めた『既存曲の研究』をたくさん重ねることによって、作曲の技術を手にしています。
もし、完全にオリジナルの曲を作りたいと思った時は、まずその曲と似た既存曲を研究して、エッセンスを取り入れていくことをオススメします。
そしてさらに本格的に作曲ができるようになるためには、やはり音楽理論の知識やテクニックが必要です。より質の高い音楽を作るためのものです。
ただ、究極をいうと、曲づくりにルールはありません。
自由でいいんです!
ですので、あまり深く考えずに、最初は楽しんで作曲してみましょう。
頭で作るんでなくて心で作ります。
あなたが「いい」と思った曲が、「いい曲」になるんです!