ピアノでアルペジオ(分散和音)をうまく弾くためには!じっくりコツコツ音と指の動きを研究していきましょう!

目次

はじめに

前回、分散和音であるアルペジオ(arpeggio)のお話をしていきましたが、

今回は、アルペジオをうまく弾くための練習法やコツなんかをお話ししていきました。

アルペジオでつまづくポイント

アルペジオを弾いていていうまく行かない時のポイントはどんな時でしょうか。

一緒に見ていきましょう。

アクセントがついてしまう時は

特定の指でアクセントがついてしまう時は、最初はゆっくりとしたテンポで「スタッカート気味」に弾いて、音の粒を揃える練習をしてみてはいかがでしょうか。まず指遣いになれることをオススメします。

できてきたらだんだん滑らかにして、そしてだんだん早くしていきます。

またアルペジオのフレーズで、1の指がくぐる時や、1の指を他の指が越える時にアクセントがついてしまうことが多いと思います。

そんな時は、少し大げさに1の指を深く折りたたむ練習をしてみましょう。これを癖づけることで、次の鍵盤に滑らかに届くのことができます。

耳で確かめて、どれくらいの加減で弾けばいいかを感覚で捉えていきましょう。

「指くぐり」「指越え」があって音がバラける時は

アルペジオの大体が「4つ」や「3つ」の音の塊で上下行していくことが多いです。

間隔が離れていて、指を大きく広げながら、指くぐりや指越えを組み合わせて行く必要があるため、難易度が高くなりがちです。

そのため、音が均一の長さにならず、リズムがばらけてしまうことがあると思います。

アルペジオの難易度を上げている原因の1つに、離れた音への「1の指(親指)」の指くぐりや指越えがあることが上げられます。

その対処法として「1の指(親指)」と「その他の指(親指以外)」で考えて練習してみてはいかがでしょうか。「その他の指」を分散させないで、和音として押さえて練習する方法です。

「ラドレファラドレファラ・・・」と上行して行く時を例にあげます。

「ラ」を1の指、「ドレファ」を235の指で弾くとすると、235の指を同時に鳴らして、

「ラ・ドレファ・ラ・ドレファ・ラ」という指の動きを練習します。

ゆっくりで構いません。

すると、1の指がくぐる時のイメージがしやすく、他の指がどの辺りを弾けば1の指がくぐれるのかを視覚的感覚的に捉えられると思います。案外、他の指は鍵盤の黒鍵あたりで奥まったところまで入れ込まないと1の指が素早くくぐれないことがわかるでしょう。

こちらのほうが和音を分散させた時より弾くのが難しいと思いますが、この1の指くぐりが上手にできるようになったら、ゆっくりと他の指をバラして再び分散させてアルペジオみましょう。

また、1以外の指の「ラドレファ」を何度もバラして弾く練習も同時にやることをオススメします。

「1の指(親指)」と「その他の指(親指以外)」を分けて練習する感じです。

下行するときも同じ考え方です。

これらを練習して行くと、だいぶ滑らかに音がばらけないで弾けるようになったのではないでしょうか。是非お試しあれ。

ペダルがあるのなら、、、

ちょっと離れ業ではありますが、早いフレーズでペダルを使っても問題ないような箇所であれば、少しスタッカート気味に弾いたとしてもそれほど違和感がありません。

スタッカート気味に弾くと、それぞれの音に対して鍵盤と指がくっついている時間が短くて済むので、急いで次の鍵盤に指を持っていかなくても大丈夫になります。

こうすることで滑らかに弾けなかったり、力が入ってしまってうまく粒が揃わないところは、変な言い方ですが、最初はすこーしごまかしてもいいと思います。

後々練習を重ねて、ちょっとずつスタッカートを外していき、レガートして(指をくっつけて)弾けるように持っていけば問題ないでしょう。

最後に

今回は、アルペジオをうまく弾くための練習法や対処法をお話ししていきました。

じっくりコツコツ音と指の動きを研究していけば、大丈夫ですよ!

オリジナルアレンジ動画