目次
はじめに
テンポが早くなったり遅くなったりすることはありませんか?苦手意識がある部分で特にテンポが乱れることが多いと思います。
原因は、テンポを維持する「拍」の感覚が身体にインストールされていないこと。
頭ではわかっていてもどうしても乱れてしまうものです。
ですのである程度、強制的にテンポを維持するための訓練をする必要があります。
今回はテンポの維持について考えていきたいと思います。
メトロノームを使う
メトロノームをご存知でしょうか?テンポを一定に刻んでくれる機械のことです。
最近では電子ピアノに内蔵されていることもありますし、スマートフォンのアプリで気軽に手に入れることができます。
メトロノームを設定する
さて、早速メトロノームに一定のテンポを刻ませながら曲を弾いてみましょう。
楽譜の最初に書いてある数字がテンポです。まずメトロノームにその数字を設定してみましょう。
クラシック曲などでは、数字ではなく「Arregro(アレグロ)」などイタリア語で書いてあることもありますが、インターネット検索などで大体の速さを調べることができます。
「拍」の感覚を養う
最初は少し遅いテンポで丁寧に練習してみることをオススメします。
速くなるところや遅くなるところをチェックしていきます。
- 速くなってしまうところは我慢して
- 遅くなってしまうところは迅速に
丁寧に1拍の感覚(=「拍感」)を身体にインストールしていきましょう。
また、テンポが乱れる原因が何なのかを自分なりに研究してみましょう。
原因としては、
- 指がもつれている
- 指番号が曖昧
- 休符の長さを間違えている
などがあります。
メトロノームを工夫して使おう
ここからは、工夫してさらに上達させるためのポイントについて考えます。
少し速いテンポで練習する
テンポが一定で弾けるようになってきたら、少し速く設定して練習してみましょう。
速く設定すると、いざテンポを戻すと余裕を持って弾くことができます。
倍の拍を設定して練習する
拍を倍に刻むと、細かい音符を感じる力がつき、より正確に弾く訓練ができます。
例えば、4/4の曲で2倍の速さに設定したならば、「八分音符」の細かさのリズムを正確に弾く練習ができます。
裏拍に入れて練習
さらに、倍速の裏にだけに音を鳴らして練習します。
例えば、4/4拍子を「1と2と3と4と」と刻むならば、「と」の部分にメトロノームを鳴らします。
この拍感を「裏拍」と言います。(反対に数字の部分が「表拍」です。)
メトロノームが鳴っていない「表拍」のテンポを感じながら曲を弾かなくてはいけないので、「拍感」が強化されます。
最後に
メトロノームで正確に弾けるようになったら、最終的な仕上げは場面場面によって変わります。
クラシック曲の独奏であれば、一定のテンポではなく抑揚をつけて弾くことも多いでしょう。
そういう時は、一定のテンポで弾いていた曲のテンポを崩して、抑揚をつける練習をして仕上げます。
一方、ポップスやジャズなどの曲はテンポを一定で弾ききる曲が比較的多いです。
この場合はそのまま仕上げで大丈夫です。
テンポの維持ができないと感じた時には、焦らず丁寧に弾くことを心がけましょう!