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はじめに
独学でピアノに挑戦している人にはしばしば訪れる「ピアノが嫌い!」という現象。あなたにもありませんか??
しかしそもそも「ピアノが嫌い」ではなくて、「練習が嫌い!」とこじらせてしまっていることがほとんどです。本当は心からピアノ演奏が好きなんだけど、上達の壁を乗り越えるための練習がどうにもうまくいかないという感じでしょうか。。
一度ピアノ嫌い(練習嫌い)に陥るとなかなか抜け出せないことも。モチベーションが上がらず、ピアノに向かうことができません。どうにかして抜け出さなければ、練習をしていても上達している気がしません。
今回は、練習が嫌いになってしまう典型的なパターンと対処法について考えていきます。
ピアノ嫌いになる理由と対処
ピアノ嫌いになってしまう理由は様々ですが、主にこういった理由が考えられるのではないでしょうか。さて早速考えていきましょう。
つまらない
やっていることが難しかったり、単純すぎてつまらないなんてことがあります。代表的なのは以下のような理由ではないでしょうか。
「譜読み」がうまくいかない
楽譜を読むところでつまづいてしまうのはつまらなくなる理由の一つです。
譜読みが苦手なのは、音符の位置や音の長さを見て指や鍵盤にどう落とし込んでいいかわからなくなってしまうからではないでしょうか。
ここはある程度、慣れの部分はありますが、最初に立ちはだかる大きなハードルではないでしょうか。
そんな時は、お手本演奏があればいいですよね。
お手本演奏の指の動きや音の長さを感覚的に捉えて、楽譜を逆に補助的に使いながら自分の指に落とし込んで練習していけばなんか続けられそうですよね。
お手本演奏を見るための方法は以下の通りです。
- 上手い人に弾いてもらう
- 単発のレッスンで先生に弾いてもらう
- ユーチューブで上手い人にリクエスト
- 最初からお手本演奏がついた楽譜集を買う
曲がつまらない
もう一つは、弾いている練習曲が、自分の好みに合わずどうもやる気が出ないという状態が長く続くと、練習嫌いをこじらすことがあります。
チャレンジしようと思っている曲が自分の心がウキウキする曲でないとだんだんつまらなくなります。
また、たとえ好きな曲でもアレンジがイマイチだと当然つまらなくなります。
これも、あらかじめお手本演奏が付いていれば安心ですよね。
できない
何度やってもできない時、練習嫌いになってしまうかもしれません。
「できない」と感じるのは
- すぐ止まる
- 音が汚い
- ミスタッチが多い
といったときでしょうか。
すぐ止まる
すぐ止まってしまう方は「通し練習」ばかりをやっていることが多いです。
少々面倒ですが、止まってしまうところを片手ずつ細かく区切ってゆっくり練習してみましょう!
そのあと両手でゆっくりと。
そしてゆっくり繋げていくといいです。
音が汚い
ピアノは大抵鍵盤に指が少し触れた状態から弾き始めます。
音が汚いなと感じる方は、もしかして、上から押し込んだり変な指づかいになっている可能性が高いです。
お手本演奏がある場合は指の押し方を研究してみましょう。
もしかしたら、指番号が間違っているかもしれません。
あなたにあってない場合もあります。
その場合は、思い切って自分にあった指の押し方を研究してみましょう。
さらには、「音の強弱」「滑らかさ」「跳ねてる音」「休む長さ」といったところを見逃しているかもしれません。
音符以外(休符や他の記号)の表現を研究してみると良いかもしれませんね。
「こんな息遣いで弾いてるんだなあ」とお手本演奏を見てみるんですね。
片手ずつ見て、自分の指に落とし込んでみてください。
ミスタッチが多い
あまりにもたくさん違う音を弾いてしまう時はミスした部分を丁寧に片手ずつ練習していくと良いと思います。
例えば薬指が黒鍵に当たってしまうとかの場合は手首の横からの角度、腕の方向、指の上下運動を研究してみましょう。
自分が押しやすい角度や力を抜いて弾ける動作があるはずです。
また、どうしても指が物理的に早く弾けないなどというときもあるでしょう。
その場合は、指のトレーニング曲集を買ってみるのもいいと思います。
褒められない
独学でやろうとしている人はいくらうまく弾けようが、指導者がいなければ褒めてもらえる機会がありません。
そのため、刺激がなくなんとなく練習をやめてしまうことも。
そんな時は、自分で褒める形式がオススメです。
『ご褒美シール』
を使います。
まず、小さいかわいいシールをなんでもいいので買ってきます。
最近は100円均一でも音符や鍵盤柄の小さいシールが売られていると思いますのでそんなイメージです。
カレンダーや手帳の練習をした日付に『ご褒美シール』を貼って、その横に「やったこと」「できたこと」を一言書いていくのです。
「今日も忙しかったね。でもピアノが弾けたね!」「よく頑張りました~」「両手に挑戦中!いい感じ」なんてコメントでもいいでしょう!
自分で自分にエールを送ってあげましょう。
お子さんがいたら、一緒にシール選びとかやってもいいかもですね。
自分がやってきたことが目に見えるのでシールを貼っていくのが楽しくて練習も捗っていくことでしょう。
あとで見返して、「こんなに頑張ったんだー」って目で楽しむこともできると思いますよ。
最後に
今回はピアノ嫌いになってしまう理由について考えていきました。裏を返すとずっと好きでいるための秘訣とも言えますのでかなり重要ではないでしょうか。
細かくみていきましたが、根本的には以下のような考え方で練習を考えていくと良いと思います。
- 練習に「楽しめる要素」を盛り込む
- 発想を変えてみて工夫してみる
ピアノは、一朝一夕でうまくなるものではありません。「嫌よ嫌よも好きのうち」くらいの広い気持ちで、ピアノと長くお付き合いしていく感じで臨むのが一番良いような気がします。その日の体調や気分でもだいぶ印象が変わるもんですしね!